昨日、元号のことを書いていて、ふと思ったのですが、
天皇は亡くなると追号されてその時代の元号をつけたお名前になりますよね。
昭和時代、昭和天皇は昭和天皇とは呼ばれていませんでした。亡くなったら昭和天皇になるんですものね。
ならばあのころ、私たちは昭和天皇のことをなんとお呼びしていたのか?
まあ、めったに使わないので、天皇陛下だったかなと思います。ただ、ここにきて正式に呼ぶとしたら何がいいのか。
普通名刺的には、現在の天皇のことは今上天皇(きんじょうてんのう)といいますが、これはまあ滅多には使っているのを聞いたことがありません。庶民とはそんなものだろうなと思います💦
裕仁(ひろひと)天皇というのが一番なのかもしれませんが、そのようにお呼びしたこともなかった。ここが、現在の天皇に対して、もっとも何も考えてない国民であるのだ、私は。とちょっと情けなくも思っている次第なのです。
いつだったか、NHKのスポーツアナウンサーとして有名な方が、天皇陛下がお相撲を見にこられたときに、呼び名を間違えて顰蹙を買ったという事件がありました。今の上皇様に、あろうことか
平成天皇
とテレビで呼んでしまったのです。NHKアナウンサーがですよ!これは天皇に対する国民への教育がなされていないことよりも、NHK自体がまったく教育していない、あるいは思想的に悪意を持って言ったのか、真相は謎ですが、とにかくこの事件は物議を醸しました。2020年のことです。このことを批判するだけの自分の知識があるか?と言われればそうでもないことがバレてしまいます💦
その現れが、昭和天皇は生前なんと呼ばれていたか?と言われても即答できない、いや、記憶を辿っても天皇陛下としか言えない自分の知識の無さです。
みなさんも、今の上皇様が天皇だったとき、天皇陛下以外になんとお呼びすればよいのか、ちょっと戸惑いますよね。明仁(あきひと)天皇なんて思い浮かぶ人は国民の何割いるでしょうか?
同じように今上天皇であられる徳仁(なるひと)天皇陛下、昔、なるちゃん憲法などという言葉もあったので、なるちゃんなんて呼ばれた親王時代はあっても、天皇陛下になったとたんにわたしたちの頭からは徳仁天皇という固有名詞は抜け落ち、ただ普通名詞で天皇陛下とお呼びするだけになってしまう。だから、安直に平成の天皇だから平成天皇だろ。令和の天皇だから令和天皇だろ!みたいな失礼な考え方になってしまう。
民間でいえば、固有名詞で呼ぶことなく、社長や常務と呼んでいた部下が亡くなった途端、あれ名前なんだっけ?みたいなことですよね。こう思うと、信じられないぐらい失礼な話で💦
でも戦時下は現人神であった昭和天皇。その方を裕仁天皇とお呼びする人は果たしていたのかどうか。こうなると、どうお呼びすれば非礼でないのか、よくわかってないと下手には言い換えができません。
なので、私たちは、天皇家への知識や理解不足ゆえに、天皇陛下とお呼びすることだけを選んでしまうのかもしれませんね。
ちなみに今の天皇陛下、徳仁天皇は生まれは夫さんと同じなんですよー。1959年で同世代なのです!
あ、この記事で、私がもし間違いをしているのなら、教えてくださいね💦
難しいテーマだったのかもしれないですねえ。
追記
夫さんによると、昭和の戦前は、天皇様と呼ばれていたそうですが、基本お名前でお呼びするのは下々はたいへん無礼ということで、戦後は天皇陛下だね。との解説ありました。